共に歩こうとは・・・

２００８年８月７日、古川和幸という青年が脳腫瘍で亡くなりました。 彼の目標は、医療環境の整っていない発展途上国などで働くことで、彼の口癖は「人の役にたちたい」でした。

彼の死後も、多くの友人が彼の実家などに頻繁に集まるようになりました。 そのような場でポツリポツリと誰からともなく「和幸の死を無駄にしてはいけない。 我々が今できることは和幸の『人の役に立ちたい』という意志を受けつぐことではないか」 というような声が聞こえはじめました。そのような仲間が集まったのが『共に歩こうファミリー』です。

"共に歩こう"とは、「いなくなっても一緒に歩いていく」という思いを込めて、古川の友人である古谷恵一が名付けました。 古谷を中心として発展途上国であるカンボジアやスーダンへの支援活動を行ってきた『共に歩こうファミリー』でしたが、残念なことに 活動の中心であった古谷もまた2011年2月16日に急逝してしまいました。そんな2人の意志を受け継ぎ、現在の共に歩こうファミリーは活動を行っています。

最近、古川や古谷と直接面識がない方々が、どこからともなく我々の話を聞き、共感していただき、支援をいただけるようになってきました。 そのような事は我々としましては本当に不思議なことなのですが、そのような縁はすべて古川や古谷がつなげてくれているのではないかと感じております。 まさに『和幸』という彼の名前のとおり、人々の「和」が広がり、「幸せ」を和し、『恵一』という名前の通り世界の人々と「恵み」を共有し「一つ」になれたらと思っております。

代表　尾上陽祐