平部 めぐみ

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 こんにちは、共に歩こうファミリーの佐取唯香です。
今回、2012.11/30~12/6にかけ、メンバー10人で人の役に立ちたいinカンボジアに行ってきました。私は今回であっという間にカンボジア訪問も3回目となりました。

<シュシュ作り>
  前回帰国後に、私に出来ることはないか・・・と考えていました。そのとき、村の女の子たちが輪ゴムのようなのもので髪を結んでいるのを思い出し、次に行くときは可愛いシュシュをプレゼントをしよう!と決めました。そして夏休みを利用して、すぐに作業開始です。しかし、シュシュを作ったことがない!その前に裁縫がとても苦手!な私は母に協力してもらいながら、約150個のシュシュを作りあげました。そして今回千代ちゃんと福一くんの婚約パーティーがあったので、千代ちゃんのウェディングドレス用の髪飾りを作らせていただきました!

<活動・出逢い>
 今回の日程は、新しいコムルー小学校訪問、アンコールワットマラソンに参加、クリスマス仕様での村・小学校訪問、「子どもの成長を支える会」施設訪問、婚約パーティーと新しいことも盛りだくさんでした!

 まず、2日目は初めて行くコムルー小学校で、先生・子どもたちとの新しい出逢いがありました。子どもたちは初めて訪れる私たちを警戒したりせず、すぐに近寄ってきてくれて、たくさんの笑顔をくれ、歌も歌ってくれました。子どもたちは本当に可愛いです。

  また、3日目のアンコールワットマラソンでは、色んな国の方がいましたが、ラストスパートで必死に走っている時、日本語で「ガンバッテ!」と声をかけてくれたカンボジア人と仲良くなり、励ましあいながら最後は手をつないでゴールしました。出逢いとは一期一会であり、本当に素晴らしいものです。そしてこのマラソンを通して、忘れかけていた達成することの喜びを改めて感じることが出来ました。また施設の子どもたちも一緒に走ったので、みんなで怪我なく完走できて本当に良かったです。
 2日目、5日目、6日目に訪問した村ですが、毎回行っているところなので知っている子どもたちがたくさん!子どもたちとは言葉が違うため会話はできませんが、そんなこと問題にならないくらい、笑顔で話かけてくれたり、ぎゅっと抱きしめてくれたり、ほっぺにチューしてくれたりします。本当に癒されます!暑いなか古着を配ったりするのは体力がいりますが、その笑顔を見れば、疲れなんてふっとびます。そしてサンタさんの格好で行った村では、子どもたちが大喜び!こちらまで嬉しくなりました。

 また、今回はがんばって作ったシュシュを村の女の子たち一人一人に結んであげました。思っていた以上に喜んでくれて本当に作って良かったなと思いました。今度は男の子も喜んでくれるものを考えよう、という目標も出来ました。 「子どもの成長を支える会」の施設では、みんな名前を覚えてくれていて、行ったらすぐに「ゆいかさん!」と声をかけてくれます。笑顔で飛びついてきてくれるレスメイ、いつも優しいスロス、積極的でとても気が利くマウ、恥ずかしがりやだけどしっかりしているホー、たくさん話しかけてくれる食いしん坊のスゥム、そしておいしいご飯を作ってくれるモイさん、日本語が上手でおちゃめなソティー、今回千代ちゃん・福一くんの婚約パーティーで通訳として大活躍した日本語を教えるトンレ先生・・・私は本当にみんなのことが大好きです。これからもずっとずっとずーっと関わっていきたいです。
  また、今回はカンボジアに少し慣れてきたこともあり、気持ちに余裕がでてきたので、いつもお世話になっているトゥクトゥクドライバーさんたちとたくさん話し、仲良くなったり、アンコールワットのガイドさんと仲良くなったり、カンボジアに観光にきている外国人の方と話をしたりと、たくさんの人と関わることができ、少し成長できた気がしました。

<迷い> 実は今回カンボジアへ行くことを迷っていました。お金のこと、学校のこと、今回兄が参加しないこと・・・しかし、なぜかやっぱり行きたい、行かないと!という気持ちになりギリギリまで考えて、行くことを決めました。 かずママは「やっぱり和幸、古谷に背中を押されよるんやろうね」といっていましたが、本当にそんな気がします。そして活動を終えてやっぱり行ってよかったなと思いました。 また何度でも行きたいです。いつも見守ってくれている和幸くん、古谷くん本当にありがとう!!!

<最後に>
 カンボジアに行くと毎回勉強になることばかりです。たくさんの古着や文具が入ったいくつものダンボール、お米や子どもたちにあげるラーメンやお菓子を買うお金・・・私がカンボジアへ行ってこうして支援活動ができるのも、日本でたくさんの人たちが動いてくれて支援してくれるからです。これからも感謝の気持ちを忘れずに活動していきたいと改めて感じました。また、今回カンボジアでお世話になったみなさま、本当にありがとうございました。これからもよろしくお願いします! 私は共に歩こうのメンバーに出会えて、カンボジアに行って、カンボジアでたくさんの方と出会えて本当に幸せです・・・オークン\(^o^)/




文:佐取唯香

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 今回「共に歩こう」新メンバーとして活動させてもらった陽子です。

私はこの出逢いに何か強い縁を感じています。そして出逢いって素敵だなと感じています。 出逢いは父の仕事に前回カンボジアに行っていた麻衣さんが関わっていて、その麻衣さんの話を聞き私が「麻衣さんに写真を見せてもらいたい」と頼んだことがきっかけだ。 その写真の中で、私が学生時代から、そして今もバイトとしてお世話になっている「東進衛星予備校」が関わっていたことを知った。その瞬間『絶対私も行く』と心に決めた。 その頃私は、何かをやりたくてうずうずしていたところで、写真を見たときこれだ!と、ぴったり合うものを見つけた気分だった。 このなんとも言えない繋がり・縁はなんだか偶然とは思えない。
 
 そして今回1週間カンボジアに行くことができた。 カンボジアと聞いてイメージしていたことは、貧しい国ということ。 でもどんなものか想像もつかないことだらけだったので、あえて何も予想しないでおこうと思っていた。 着いて感じたことは。雰囲気は以前行ったことのあるバリ島に似ているなということ。 賑わっている市場などは車やバイクも多く活気に満ちていた。 でも村に入ると写真で見ていたような世界だった。 ズボンを履いていない男の子もいたし、病気にかかっている子もいた。 けれど、村や小学校の子供たちは素敵な笑顔で溢れていた。 本当にキラキラという表現が1番しっくりくる。目が合うと恥ずかしそうにニコッとする。 本当にみんながそうだった。可愛くて可愛くてたまらなかった。 お菓子やぬいぐるみをプレゼントに配ると、1人1人小さな手を合わせ膝をちょこっと曲げて「オークン(ありがとう)」という。私も全員に「オークン」と返した。本当にちゃんとお礼を言えるいい子たちだった。 私の持って行った、たくさんのアクセサリーは予想以上に大人気ですごく喜んでくれて、かずママや千代さんが「なんでも喜んでくれるよ」と言っていた意味が分かった。 女の子はアクセサリーが大好きで髪の毛を結んであげたり、ピンをつけてあげるとすごく喜んでいた。女の子はどの国でも女の子だなと思った。 たくさんのぬいぐるみも配ったりしたが、もしかしたらこれがみんなの宝物になるかもしれないなと思うと、ひとつひとつ心を込めて届けたいと思った。

  トロピアン小学校とワン君の村では、サンタやトナカイなどの格好をしてプレゼントを配り、炎天下の中思い切り遊んだ。 トロピアン小学校の子たちは本当に元気で、私の方がばてそうだった。 驚いたことが、私は途中途中で水を飲んでいたのだが、子供たちは誰も水を飲んだり休憩なんてしていなかった。 少し話が飛ぶが、村の小さな子供たちがペットボトルのゴミを集めていた姿を何度も見た。 私はその子達にきれいな水もあげたかったので、その意味も込めて水の入ったペットボトルを渡した。すると驚いたことに、ペットボトルの水を捨ててペットボトルだけを嬉しそうに持って行った。 「えっ?飲まないの?きれいでおいしい水なのになんで?」と私は思った。

 カンボジアに行って驚いたことだらけだったが、とても温かい人が多いと感じた。 素敵な日本人の方も多く活躍していた。 最後の村でなぜか涙が止まらなかった。 5歳くらいの子がずっとぎゅーと抱きしめてくれて、ほっぺにキスしてくれた。肌で優しさと嬉しさを感じた。 とにかく笑顔が多くて優しい国だった。 私はずっと何ができるんだろう、私が何か役に立てるのだろうかと思っていたけれど、かずママの話を聞いたり、施設の子・村の子・小学校の子たちといるうちに、何が正解で不正解かわからないけれど、少しだけ答えが出た気がした。 私ができることをし続けて、関わり続けて、そしてまたみんなに会いに行こうと思った。

 私が思うこと。 本当にかずママに出逢えてよかった、千代さんに出逢えてよかった、共に歩こうメンバーに出逢えてよかった、そして出逢わせてくれた和幸君と古谷君ありがとう。 2人がいないと出逢えていません。私って幸せ者だなと思います。 このメンバーとカンボジアに行けてよかったです。 村などの訪問だけでなく、アンコールワットのマラソンに参加したり、おいしいご飯を食べたり、サンタさんになったり、アンコールワットの周りでたくさん写真撮ったりとすごく楽しくて一生忘れられない1週間でした。 そして、千代さん福一さんの婚約パーティー素敵でした。本当におめでとうございます。 本当に本当に関わってくれたみなさんありがとうございました。 最後に快くカンボジアに行かせてくれた家族のみんなありがとう。 全てのめぐりあわせに感謝します、オークン!!

文:二文字陽子

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 こんにちわ。共に歩こうの甲村栞です!
人の繋がりってすばらしい! 改めて実感させられた旅でした。

 今回、初めて共に歩こうのメンバーとして参加しました。 本当にどんなご縁があって行くことができたのだろう、九州で活動しているみんなと一緒に名古屋からの参加です。 去年、母の知り合いから共に歩こうのことを聞き、何度もホームページを見て、ずっと共に歩きたいと思っていた夢がついに叶った瞬間でした。


 カンボジアと聞くと、あまりよいイメージはなく、地雷であったり貧困という言葉をよく耳にします。そんなイメージをみんな抱いているからこそ、私の友達も、「無事に帰ってきてね!気をつけてね!」と言ってくれたのだと思います。実際にわたしもそんなイメージを抱いていました。 実際にカンボジアに行き、地雷は見ていないが、地雷で不自由になった人、そして服を着ていない子やお金を求めて歩く人を目の当たりにしました。もちろん、栄えている場所では、そのようなイメージとは全く異なっています。そうです、格差がとっても激しい国なのです。でも、私が思うカンボジアは実際に足を運んで変わりました。カンボジアはそんなイメージなんかよりも、笑顔の国、そしてみんな素直でキラキラとしている国です!!


  カンボジアでは、たくさんのダンボール(支援物資)とともにトゥクトゥクに乗り、村や小学校に行きました。 子どもたちは、私たちを温かく迎えてくれ、物資を渡すと、どの子も手を合わせ丁寧にオークン(ありがとう)とお礼を言ってくれました。とっても喜んでいる姿が本当にかわいかったです。
 また、汗を流しながら一緒に遊びました。言葉が通じなくてもどかしい思いもしましたが、表情でそして笑顔で繋がっていたと思います。目と目を見て笑いあう、これだけで確かに通じ合うことができていました。一緒に遊んでいるだけなのに、こんなにも子どもたちが目を輝かせながら楽しんでいる姿を見ることができ、すごく心が温かくなりました。
  また施設では、スイカ割りをしたり一緒にご飯をたべたりと、楽しく過ごしました。みんな日本語も上手に話します!名前を覚えてくれ、今日会った気がしない程フレンドリーなみんなでした。




 
 そして、今回は支援以外にも様々な経験をしました。国際マラソンに参加したり、アンコールワットやトンレサップ湖などを観光したのです。 国際マラソンでは、10kmを走りました。たくさんの国籍の人がマラソンを通して、同じ地に立ち、一緒に走っているなんて、本当に素敵だと思います。走っている最中、日本人の方やカンボジア人が、頑張ろう !と声をかけてくれたり、一緒に走ろうと言わんばかりに手をさしのべてくれたりと、この中でもたくさんの素晴らしい出会いがありました。その度に感極まって泣きそうになりました。(そのせいで、呼吸が乱れて苦しくなったこともいい思い出です。笑)お金になるペットボトルを拾うために沿道に立つ子どもたちの姿からもパワーをもらい、無事に完走することができました。達成感を味わうことが出来たと共に、諦めないことの大切さを思い出させてくれた気がします。



 
 そして観光では、共に歩こうメンバーとトゥクトゥクドライバー、そしてガイドさんなどなど多くの人とたくさん笑い楽しい時間を過ごしました。本当に私は幸せ者です。 そして何よりも福一さん♡千代さんの婚約パーティ!本当に素敵なパーティでした。パーティまでの準備に何も携われずにいたからこそ、当日に少しでも力になれて良かったです。二人の幸せな姿、そして本当に暖かい雰囲気に包まれ、とってもとっても素敵なパーティーでした。本当におめでとうございます。


 今回1週間という本当にあっという間の時間でしたが、とっても充実したかけがえのない体験をすることができました。日本とはかけ離れた暮らしをしている国で、たくさんの人に会い、たくさんのパワーをもらいました。帰ってきた時、母からキラキラしてるね、と言われる程みんなからパワーをもらってきたみたいです。今回、たくさん考えさせられ、様々な気持ちが芽生えました。まさに喜怒哀楽に近い程たくさんの感情がわたしの中を巡りました。

 カンボジアでは、自分が出来る本当に小さなことで変わることがたくさんあります。物が足りなくても分けあい、譲り合い、助け合う姿を見て、また、たくさんの貴重な話を聞いたり体験したりし、笑って涙を流して…自分自身をそして日本について考える機会にもなりました。 本当の幸せ…それは高級なものがあることでも、便利なものに囲まれることでもありません。一人一人が自立し、その人なりの生き方で後悔しないように過ごすこと、そしてたくさん感謝し感謝され、何よりもたくさんの人と楽しく笑うこと。そんな当たり前なことではないのでしょうか。 時折、ふとカンボジアのことを思いだすことがあります。そんな時、なんと表現したらよいか分からない感情が生まれます。きっと、またカンボジアのみんなの笑顔を見たい、そして何か出来ないかと思う気持ちなど様々な思いが私の中で巡っているのだろう。だからこそ、共に歩こうメンバーとして、カンボジアとこれからも歩いて行きたいと思います!!

 
 最後に、私はまだ和幸君と古谷君に会ったことがありません!そんな私をみんなと出会わせてくれて、天国から見守ってくれてありがとうございました!(たくさんのハプニングもあったのです。)二人に会いに九州に行こう、そして、この出会いを、この思いを大切にしていこうと強く思いました。 また、このボランティアは一人では絶対に出来ません。ママ、千代さん、福一さん、そして共に歩こうメンバーのみんなをはじめ、この旅で出会った全てのみんな、そして、支援に協力してくださった皆さん、そして私の家族、みんながいたからこそできたことであり、関わった全ての人に感謝しています。本当に本当にありがとうございました。オークン!! そして、いつまでもカンボジアのみんなが笑っていられますように★

文:甲村栞

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 こんにちは。
 今回「共に歩こう」のメイン活動でもある「人の役に立ちたいinカンボジア」に、やっとのことで初めて参加させていただいた平部めぐみです。

 私は仕事でなかなか時間がつくれず、第1回目の活動から、指をくわえて活動に行くメンバーを見送ってきました。そして帰国すると、活動の様子を写真で見て、その雰囲気を感じとることしか今まではできませんでした。
 しかーし!今回はしっかりちゃっかりこの目で見て感じることができました。 写真で見るのと、実際に見るのとではやはり大きく違いました。詳細は今から長々と私の体験記としてお話させていただきます。


<カンボジア行き決意のきっかけ>

 私は古川和幸君とは生前、友人の中でもかなり親しくさせていただいていました。彼とよく食事にも行き、学生ながらお互いの現状と将来のことについてよく話しました。

     「俺はやっぱり、医師になりたい。そして貧しい国の人たちを助けたい。」

 古川和幸君の決まり文句です。彼の将来の夢は、医師になり、青年海外協力隊のような活動をすることでした。私も看護学生でしたし、少し興味があったため、よくそのようなあどけなくきらきらした話をしていたことを思い出します。

 それから月日は流れ、現在私は看護師として、古川和幸君が入ることのできなかった医療の現場に入り、数年が経ちました。 あの頃2人で話していたきらきらしたものは、現実社会のシビアで汚い荒波にもまれなくなっていきました。ついには看護師の仕事そのものが嫌でストレスと感じるほどまでにも・・・限界だと感じざるを得ません。 私は、あの頃2人で話していたときのような気持ちに戻り、仕事することができたらと思い、今回の「人の役に立ちたいinカンボジア」に参加させていただくことを決意しました。 古川和幸君が生前、カンボジアに実際に行くことができていたら、何を感じ、何を考え、どのように行動しただろうと考えながら・・・。


<支援物資配布>

 大量の支援物資をトゥクトゥクに乗せ、学校や村々をめぐりました。学校に着くとそこは写真で見たことのある光景。子供たちでいっぱいでした。 私たちがトゥクトゥクで校門を入ると、みんなよって来てくれます。生徒だけでなく、近所の学校に通えていない子供たちやその親御さんたちも。 日本だと校門に「部外者立ち入り禁止」の看板があり、アポなく無断で入ると犯罪ものです(笑)
 みんな私たちの持ってきたぬいぐるみや、途中で買って行ったインスタントのラーメンをうれしそうに受け取ってくれました。1人ずつ手渡すと、少し足を曲げ、 合掌し、「オークン」と言ってくれていました。私は、なんでもうれしそうにもらってくれる子供たちを見て、服やぬいぐるみって好みはないのかなぁとふと思ってしまいました。



古着の入っている段ボールを開け、子供たちの前に広げるともう大変です! とても激しいバーゲン状態・・・。大人も子供も必至です。なかには子供と大人で引っ張り合いこのシーンもありました。



 このとき私は、この国に来て初めて貧しさを実感させられました。


 また、村もいくつか訪問させていただきました。村民の暮らしが目の前に広がっていました。 病気を患っている子、栄養が足りていなく、髪の色素が抜けている赤毛の子、服がなく全身や下半身裸の子などがいました。 しかし、びっくりすることにほとんどの人が楽しそうにしていることが印象的でした。きらきらした目でみつめられると、私は理由もなく「すみません」という気持ちになっていました。 きっと、自分の心が汚れていると感じたからだとあとで考えさせられました。



 私はこの活動の途中、「この活動は誰のため?何のため?自分のため?こんなことをして本当にこの現地の方たちのためになっているの?私たちの自己満足なのでは・・・」と頭の中で自問自答を繰り返していました。 たった1日訪れて、古着や少量の食料を渡し、「またねー」と別れる・・・それは、現地の方たちにとってみれば確かにありがたいお恵みなのかもしれませんが、 逆に現地の方たちが私たちの行為を当てにして、働かなくても生きていけると捉え、悪影響を与えるのではないかとも思い、私自身少し気持ちが沈んでしまった時がありました。

 そんなとき、「共に歩こう」の会長でもある、古川和幸君のママが言いました。
「私たちが訪れたことで、現地の人たちが今日を生きることができたらいい。明日は明日で誰かが助けてくれるかもしれない。今日を生きることができないと明日はない。」
私はこの言葉聞いて、「確かに・・・」と、納得させられました。  今日を生きれないと明日はなく、それは=生きていないと働くこともできない、元気な体がないと、子供が遊ぶことも、大人が働くこともできないと考えることができました。
 元気に生きてさえいれば、いくらでもチャンスはあるはずですもんね。私たちが無意識に感じている「生きてることは当たり前、明日があって当たり前」とは違い、 ここの人々は「生きる」ことに一生懸命だから大丈夫だと考えられるようになると、不安に感じていた気持ちはすぐに消えてしまいました。
 支援物資として今回私が準備したものは古着でした。次回行く際は古着だけでなく、もっと現地の方たちに喜んでいただけるものを考え、準備して行きたいと思います。


<職業紹介>

 今回のカンボジアで、施設の子供たちに職業紹介のスピーチをしてほしいとの依頼が、古川和幸君のママからありました。しかし、私がこんなことをさせていただいていいのか、申し訳ないという思いにもなりました。
「看護をオマエが生意気に語るな!」とベテランの先輩の声が聞こえてきそうで・・・(笑)
 しかし、医療従事者が少ないカンボジアで、少しでも多くの方が医療に関心を持ち、医師や看護師を目指す人が増えるといいなと思い、勇気を出して、ほんの少しだけお話させていただきました。 日本語から英語、そして英語からクメール語へ訳しての説明・・・私の気持ちがちゃんと伝わったのか心配でしたが、施設の子供たちは真剣に最後まで聞いてくれていました。 最後には医者になりたい、看護師になりたいと、言ってくれた子供たちも中にはいました。



 これというきっかけもなく、なんとなくなりたいという思いだけで入った看護師の世界。古川和幸君みたいな熱い思いも、情熱も、夢も抱いてはいませんでした。 しかし私は、彼と出会い、親睦が深まるうちに、だんだんと熱いパワーをもらっていたのだと思います。「自分のことよりも、苦しんでいる人、困っている人優先」の彼の姿から。 私はスピーチ原稿を考えながら、またスピーチ中にも、古川和幸君との思い出の日々を思い出し、初心に返ることができ、施設の子供たちの前で、これからも命ある限り看護師を続けていくことを誓うことができました。 日本でまたあの頃の気持ちでがんばろうと心底思うことができました。

 きっと、日本にいて思い出にひたり、考えたところで、初心に返ることはできなかったと思います。実際に挫折して、同じことをしましたがムリでした。 言葉で表現するには難しいですが、本当に不思議とここに来たからこそ、できたことだと感じました。


<アンコールワットマラソン>

 今回、私たちは国際マラソンでるアンコールワットマラソンにも参加させていただきました。 まだ、日も全く昇っていない暗い中、ホテルを出発です。スタート地点のアンコールワット周辺に着くと、私はゼッケンがないことに気づき、トゥクトゥクドライバーのプーさんことバーランと、 バイクでホテルへと、とんぼ返りです。バーランごめんね。オークンです・・・。
無事ゼッケンもあり、再びバイクでスタート地点へ。みんなと無事合流することもできました。みんな、ドジな私ですみません・・・。 私と古川和幸君のママは、3㎞枠で参加させていただきました。ハーフ枠、10㎞枠のメンバーや、施設の子たちのスタートを見送り、当然最後に私たちはスタートです。 軽快にスタートを切りましたが、少し走るとすぐにきつくなり、歩きだしました(笑)。施設の子たちは元気で、すぐに姿が見えなくなりました。さすがです。歳には敵いません・・・。 とにかく、最後尾にはならないようにしたいと、後ろを見ながら2人で走ったり、歩いたりしました。時には止まって写真撮影なども(笑)





 コースの途中、自分たちの背丈ほどある、大きな袋を持って、ランナーが捨てるペットボトルを集めている子供たちが数人いました。ゴミを集めてえらいなと思いきや、 現地の方たちからするとゴミではなく、お金に返られる貴重なものだったのです。つまり、子供たちは、自分のため家族のために仕事をしていたのです。改めて貧しさを実感させられました。



そんなこんなで、3㎞を私たちは完走です!いや完歩ですね(笑)次は絶対完走します!




<ふくちん&ちよちゃん婚約パーティー>

 この度、古川和幸君の妹で、彼のママの愛娘でもある古川千代ちゃんと、その彼氏のふくちんこと今村福一が、ついについに婚約をしました!! やーっとです。いやー本当によかったぁ。2人と出会ったのは古川和幸君が亡くなった直後のことですが、その頃はまだつきあって数か月でした。 月日が流れるのは早いもので、あれからもう4年も過ぎたのですね。本当に早いものです。2人は私にとって妹、弟のような存在です。ぜひぜひ幸せになっていただきたい。心の底からそう思います。 今回私は、ふくちんとママから、ちよちゃんにサプライズでジュエリーケースを作ってほしいとの依頼を受けました。ちよちゃんのために何もしないなんてありえません! 私も何かサプライズしたくて考えてはいたのですが、思いつかずにいたところでした。ジュエリーケースと聞き、これは私にもってこいのものと思い、さっそくデザインを考え、 いろいろなお店に現物を見に行き、アイデアをもらいと行動しました。しかし、なかなか考える大きさと素材のものがなく、時間もなかったため、「ないのであれば、作るしかない」と思い、 数枚のアクリル板を買い、ジュエリーケースそのものから作ることにしました。これは思っていた以上に大変な作業でした。それに加え私の性格上、こだわり屋なものですから・・・。 ジュエリーケースができあがると、次はデコレーションです。自分がもらってうれしいものをと思いながら、デザインを考えながら、スワロフスキーのラインストーンを1粒1粒貼りました。 見事カンボジア出発前日に完成!!間に合ってよかったぁ・・・。



 婚約パーティー当日、本物の結婚式ではないかと思えるほどの完璧な会場のセッティングと、ドレスアップしてきれいなちよちゃん。もう婚約パーティーではなく、結婚式ですよ。



 婚約パーティーが開催、ジュエリーケースをついにちよちゃんに手渡すと、喜んでくれたようでした。本当によかったぁ。 それから、私はパーティーが終わるまでとても不思議な体験をすることになりました。なんだか分かりませんが、古川和幸君と古谷恵一君が近くにいる気配がしてやみません。2人で並んで立って、時には話しながら、ちよちゃんとふくちんを見ている姿が肉眼では見えませんが、頭の中で見えるのです。それと同時に私の右腕がとても痛く重くなり、また頭痛もしだし、動くことがきつくなりました。これは自分の感情だと思いますが、私自身涙も止まらなくなりました。  きっと、本当に彼らは、ちよちゃんとふくちんのお祝いに来ていたのでしょうね。「ちよ、おめでとう」と言いに。そして兄として、ふくちんに「ちよをお願いします」と言いに。 ちよちゃん、ふくちん、本当におめでとう。これからも末永く、お幸せに・・・。



<最後に>

 今回1週間という短い滞在でしたが、毎日が充実していて、毎日違った感情に、自分でも1日1日感じていました。 カンボジアはもっと物騒で、人々も貧困で暗い方ばかりだと思っていましたが、現実は全くそんなことはありませんでした。みんな生き生きしていますし、笑顔いっぱいの国でした。



   お金なくても、裸でも関係ない。自分たちが自分たちなりに、楽しく生きていれば幸せだと言わんばかりのように見えます。現地の方々を見ていると、自分の悩みなんてちっぽけだと思えてきて、 どーでもよくなってきます。なるようになるさぁって(笑)。1週間でたくさんの元気をもらいました。本当に現地の方々ありがとうございます。また、挫折から復活させていただき、本当に本当にありがとうございました。 今回のこの旅は、私にとって、1つのターニングポイントになりました。参加して本当によかったです。 また、今回カンボジアに住み、現地でがんばっている日本の方たちにもたくさんお世話になりました。彼らや彼女たちのおかげでさらなる「和」を広げていけていることに感謝しています。  

そして、今回の旅の参加に、絶対反対されるだろうと思っていましたが、「気をつけて行っておいで」と快く見送ってくれた両親に、ありがとう、感謝しています。反対されても行っていたことと思いますが、 真剣に楽しむことはできなかったと思います。おかげで満喫できました。本当にありがとうございました。その他にもこの活動に関わってくださり、私たちを支えてくださった全ての方々に感謝しています。 本当にありがとうございました。また、様々な個人的なハプニングもありましたが、無事に帰国まで見守ってくれた古川和幸君と古谷恵一君、本当にありがとう!!

 「共に歩こう」この言葉は古川和幸君が亡くなって、彼のママが、
 「みんなはどんどん歳をとって、顔も変わっていくけど、かず君はもうずっとこのまま1人24歳の姿のままなんやねー。今はまだいいけど、そう感じるようになったら寂しいねー。」
と言った際、古谷恵一君が「いや古川と一緒に歩いていくよ。共に歩いて行こうや。」と言ったシーンから生まれた言葉です。
古谷恵一君は生前、学生時代、カンボジアによく行っており、その頃仲良くなったトゥクトゥクドライバーに、私たちは毎回お世話になっているそうです。 古川和幸君の思いを胸に、古谷恵一君の橋渡しで始まった、「共に歩こう」の活動。そこからどんどん伸びていく「和」を私は感じざるを得ません。
 古川和幸君という、1人の男性と共に、これからも歩いて行こうという意味から生まれた言葉が、「古川和幸君・古谷恵一君の2人と、共に歩こう」になり、今ではそれが、カンボジアにまで和が伸び、2人は対象ではなく、2人も含め、「みんなで共に歩こう」という意味になっていると、今回実際に現地へ行くことができ、感じることができました。将来、この「和」が世界各国に伸び、世界中の人々とみんなで共に歩けることができたら、すばらしい限りです。 これからも、どんどんこの「和」が広がり、まだ見ぬ仲間が増え、世界中が少しでも「幸せに」なれるよう、みんなで共に歩いていけますように・・・。オークン!!



文:平部めぐみ

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